宇土を支えるTAKARA
轟校区婦人会の堀川さん、井上さん、松川さん
「轟地区は女性が元気。女性が元気な地域は、地域自体が元気になんですよ」と愉しそうに笑う。(写真左から、井上さん、堀川さん、松川さん)
宇土市南西部に位置する轟(とどろき)地区。コメやタバコ、施設園芸が盛んで一帯は田園地帯が広がる。
西部に標高218メートルの白山(はくさん)がそびえ、名水百選の轟水源が湛える「轟泉(ごうせん)水道は」は現役の上水道として日本最古だ。
1967(昭和42)年に、轟小学校が、隣接する市街地の宇土小学校と統合。〝地域の核〟ともいえる小学校を失ったが、「地区の住民同士のつながりが強い」という。
地区名として「轟」が今も残る。
そんな轟地区で開かれる第8回の朝食会「宇土城跡で朝飯を」で調理を担当するのが、轟校区婦人会のみなさん。
写真:婦人会で作った手作りのお弁当
毎年3月と11月には、75歳以上の一人暮らしの高齢者に弁当を届ける活動を30年以上続けている。「その日には何も予定を入れず、楽しみ待ってくれているお年寄りもいる」と会長の堀川忍さん。地域に140人ほどいる会員をまとめている。
元旦恒例の駅伝大会では、大みそかに下ごしらえした温かい豚汁ランナーや沿道の人たちに振る舞う。「地域行事での活動は生きがいですね」と語る姿は楽しげだ。
今回は、自慢の高菜漬けを手掛けた井上孝子さん、旬のタケノコを提供する松川栄子さんの両副会長も調理で参加する。 2人は婦人会活動について、「もちろん作る楽しみや食べてもらえる楽しみもあるが、婦人会はいろんな方と交流できる。こんな調理方法があったんだと勉強になる」と口をそろえる。
「轟は自然豊かな場所。旬でおいしい地元の作物を愛情いっぱいで作るので楽しんでほしい」と3人は笑顔をはじけさせた。